子どもに対して、時にネガティブな気持ちをもつのは自然なこと
子育ての中で子どもに対して、また自分に対して嫌な気持ちになったり、ネガティブな感情を抱くのは誰にでもあります。いつでもポジティブな気持ちでいられるはずはありません。
子育ても子どもとの人間関係ですし、 親も人間なのでストレスもあり、体力の限界もあります。
また夫婦関係の子育てに対する協力体制の程度も影響しますし、もしワンオペなら心身ともに疲弊してしまうのも当然あり得ることだと思います。
トラウマが蘇る
ただ、「愛したいと思うのに上手に愛せない」、「こどもに対して必要以上に怒りや妬みが生じることがたびたびある」、というような場合は、 その背景に何らかのトラウマが影響している可能性が多くあります。例えば、両親から虐待を受けていた、虐待ほどではないもののいつも冷たいことを言われ続けた、そして自分という存在へのネグレクト…トラウマが強く残っている場合、自分の子どもにプラスの方向で接しようと思って行動しようとするときに、自分の時にはこうだった、あーだったとマイナス的記憶が蘇り、「なぜ自分が子どもにプラスのことをしなければならないのか、自分のときはそうではなかった」という親に対する疑問、怒り、そしてプラスとマイナスがぶつかるような葛藤を覚えることさえあるかもしれません。これはとてもツラいことです。
他にも、親子関係以外で子育てに影響しうるトラウマの主な例として、(1)夫婦、またはパートナーとの関係におけるトラウマ、(2)職場・学校時代の人間関係におけるトラウマ、(3)事件や事故に巻き込まれたトラウマ、などが挙げられます。
また人によっては、さまざまなトラウマが複数のカテゴリーにわたっている場合もあります。
良い子育てを出来るようになるためには
良い子育てをするためには、子育てという意味を理解し、自分自身がトラウマを乗り越え、子供に良いパターンで接する必要があります。 良いパターンで接しようと思った際に、弊害となってくるトラウマをどのように扱えば良いのでしょうか?
それは「過去を振り返らない」ということが重要です。簡単ではありません。
トラウマが蘇ることを客観的に捉えれば、過去のトラウマが今の子育ての時間を脅かし過去に引きずり込もうとしているわけです。同じ体験を子どもに負わせようとしていることなのです。 なので過去を自分の子ども、また後世へ繰り返さないために、自分は過去と今をしっかりと区別し、今と向き合い、そして未来に向かって人生を歩み出すことが重要で、それを継続することによって過去の悪循環を断ち切り、新しい未来を創出し、結果的に思い描いた家庭が自分に返ってくるということなのです。
トラウマを抱えていると、分かってはいるけれど、自然と悪いパターンが出てきてしまうという状況を経験されている人も少なからずいると思います。そこに苦しむ人もいらっしゃると思います。
ですが、自然発生的に出てきてしまう悪い言動行動を修正し、良いパターンに切り替え子育てするためには、 自分の悪い感情を観察し、把握し、それを箱にしまって、感情をコントロールしてから進むことが大切です。
これはとてもエネルギーが必要であり、忍耐が必要であり、過去ではなく未来に心を向けることですから称賛されるべき活動です。
中には、良い行動が子どもに出来たあとに辛い気持ちが蘇る人もいらっしゃると思います。ただ、あなたがトラウマの中に留まるなら、さらに暗い物を引きつけることに繋がります。
子どもと良い関係を保ち、良い子育てが出来れば、それは自分の幸せとして必ず返ってきますので、自分を励ましながら苦難を乗り越え、頑張っていきましょう!
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