「夫婦は他人」という言葉を聞いた事がある人は多いと思います。これは、お互い相違があると、他人だから、考え方が違う価値観が違うから仕方がないと、妥協と平和的な考えの中間辺りの認識で捉えているものかも知れません。
私はこの考えに少し違う考えを持っています。夫婦は確かに他人として生まれ、違う考えや認識、価値観を持つかもしれません。しかし、2人が結婚することで、お互いを「体の一部」のように大切にし、支え合う存在になるのです。
夫婦は、お互いがお互いを支え合うことで、強くしなやかに人生を乗り越えていける関係であると信じています。 夫婦として「体の一部」である結婚は、二人が一つのチームになることを意味します。
夫婦を、両翼を持つ鳥のようなものだと考えてください。一方の翼だけでは飛ぶことはできず、両翼が調和してこそ、空高く勝手に上がれます。
夫婦も同じように、どちらかが頑張るだけではバランスを崩し、反対に共に支え合うことで、人生を豊かに、強く進んでいけるのです。
両親の姿から学んだ教訓
私の両親は、お互い自己主張を強く持ち、相手を理解しようとせず、自分の思いや考えを優先し、自分を守ることがほとんどでした。
(皆さんはそんな事はありませんが…)
そんな二人の姿を見ながら、「どのようにしたら夫婦関係が保てるのか知りたい」と強く感じました。
お互いを支え合うという意味
お互いを支え合うことの大切さは、ただ役割分担や義務ではありません。 それは、相手を深く考え、尊重する自然な行為であり、二人で築く人生の基盤です。
お互いを支え合うことの大切さ
以前、私の友人の夫婦は、共働きで忙しい日々を送っていますが、どちらかが大変なときは、どちらかが自然とフォロー始めます。 妻が仕事で遅くなった日は、夫が夕飯を作り、子どもを寝かしつけます。この時に家庭生活が成立します。
これから一緒に考えよう
結婚とは、2人が尊重し合い、支えていくことで、人生をより豊かにするパートナーシップだと私は信じています。
それでは、具体的な5つの習慣を紹介し、実践できるヒントをお届けします。これらの小さな行動が、夫婦の絆を少しずつ、確実に強くていきます。
1.もらったらお返しを考える
パートナーが何かしてくれたとき、ただ考えるだけでは、関係に偏りが生まれます。
その時に、してもらった側が少しの小さな「お返し」を意識することで、最初にしてあげた側が「大切にされている」と感じ、支え合うという均衡が生まれます。
私自身、相手が忙しい日に洗濯を代わりにしてくれたとき、週末に相手の好きなケーキを買って帰ってきました。
2.二人だけの時間を作り、楽しく過ごす方法を考える
忙しい毎日の中で、夫婦だけで過ごす時間は、疲れた心のエネルギーを充電する大切な機会です。また、お互いの認識や誤解を修正する機会にもなります。
週末の夜に一緒に映画を見たり、近所を散歩したり。 子育て中の夫婦なら、子どもが寝た後に少しお茶を飲みながら話すだけでも、心の距離が縮まります。
どうすればその時間がもっと楽しくなるか考えることも、関係を深める秘訣です。
かつて、相手が好きな音楽を流してみたり、一緒に新しいレシピに挑戦したり、昔の思い出を振り返りながら笑い合ったり。
それをしないと、楽しく過ごした思い出の貯金が減り、残念ながら心の中でストレスが溜まってしまうからです。
私とパートナーは、毎朝健康のためにジョギングをするように心がけています。それは少し頑張って特別な時間になっています。
3.嫌なことも分かち合う
家事の中には、誰もやりたくないと感じるものがあります。 排水溝の掃除、ゴミ、面倒な書類整理など。 「嫌なこと」を一方だけが行うと、負担から不満に移行し、関係にひずみが生じます。
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反対に、嫌なことを分かち合うことで、勝利の負荷を軽くし、チームとしてサポートし合う絆が強まります。
一人だけが頑張っているのでなく、共に乗り越える姿勢が、夫婦の基盤を固めます。
嫌なことを分かち合えるか合えないかで、相手が放つ言葉や人生の方向性を掴めるか掴めないか、ということに大きく左右します。掴めないと距離が出来てしまいます。これは重要な感覚です。
(この感覚は、男女問わず、相手が発する非言語的な部分です。日本人的には空気を読むみたいな…)
4.相手の「当たり前」に目を向ける
パートナーが毎日してくれることは、意識しないと「当たり前」に感じられることが多くなってしまいます。
さて、相手がいつもしていることを一つ考えてみましょう。
一人で孤独だったときの思い出をしても良いと思います。また寂しさを知っているからこそ、そばにいてくれる相手の存在の貴重さが、心に響きます。
5. 相手の失敗を受け入れ、自分を見つめ直す
誰だって失敗したり、忘れることはあります。 パートナーが自分優先で考えたり、約束を忘れたり、家事の途中でやめたとき、また気遣いのないときなど、ちょっと厳しい気持ちが湧くかも知れません。
(夫婦の喧嘩の発端は、優先権や気遣いのなさから始まることが多いです。)
そんなときこそ一呼吸おいて、自分が同じようなことをしていないか振り返ってみましょう。良い機会です。
相手の失敗を責める前に、自分の行動を見つめ直し、「どうすれば改善できるか」と直視したほうが、関係は確実に良くなります。
最後に
1人で支えていると、いつか力尽きてしまきます。多くの先人が力尽きてしまうのを私は見てきました。
夫婦でお互いを支え合うことは、今を作り、未来を乗り越えてもいけます。どんな嵐でも乗り越えて行けるはずです。
このシリーズを通して、夫婦の絆を深める5つの習慣を考えました。夫婦は完璧である必要はありません。
心の習慣に目を向けることで、知らずにきっと二人の絆をさらに強くなっていくでしょう。
あなたとパートナーの関係が、これからも永遠に乗り越え続けますように。
監修作業療法士