出産後の親としての責任、育児への不安、家事との両立などにより心も体も疲弊してしまう場合もあります。 産後うつは、気分の落ち込みやイライラを感じる、うつ病の一種です。 このような精神的症状のほか、頭痛や不眠などの身体的症状が現れることもあります。
産後うつは、比較的短期間で症状が重症化することがあるので注意が必要です。
今回は、産後うつの考えられる原因をそれぞれ解説していきます。
産後うつの原因
- 原因1:育児への不安
- 原因2:慢性的な睡眠不足と疲労
- 原因3:家族の理解・サポート不足
- 原因4:母親になる心境の変化
- 原因5:周囲からのストレス
- 原因6:過去のうつ病経験
産後うつはたった一つの事柄が要因になる場合もあります。複数の原因に該当する方はとくに注意が必要です。
原因1:育児への不安
育児を行うことは、それだけで精神部分の多くの部分を占めます。食事や排せつ入浴など乳児のいろいろなことを行いつつ成長するに連れて教育も行い、家事も行っていかなければならないなど、様々な仕事のある中で育児を遂行できるか責任を全う出来るか考え込んでしまい、強く言えば抱えなくても良いことまで抱えてしまい、頭がタスクでいっぱいになってしまいます。人には、個人差があり考えられる容量は決まっています。その限界値を超えると人は精神的支障を来すと言っても、言い過ぎではないと思います。原因2:慢性的な睡眠不足と疲労
出産後、乳児が生後3か月になるくらいまでは、2時間から3時間ごとに授乳をしなければなりません。 そのため産後は睡眠時間と休息時間の確保が難しくなります。睡眠不足は精神的な不調を増幅させやすく心身ともに疲れ切ってしまいます。原因3:家族の理解・サポート不足
疲労が溜まりそれがストレスある状況の中で、逃れられない責任が重圧になっていませんか?それがさらに周りに理解されにくい環境にあると産後うつの深みにはまっていくことが特徴です。 辛い気持ちを親や夫に打ち明けても、理解されずそれもストレスにつながり、次第に疲労が蓄積していることに気づかず!うつ状態になります。原因4:母親になる心境の変化
出産後は、母親になる心境の変化についていけない人もいるでしょう。これまでの自分とは違う「母親」という立場を担わなけらばなりません。それに慣れるまでには、これまで通りの生活ができないことにストレスを感じることもあるでしょう。 日中はずっと乳児と二人きりということも多く、社会との疎外感や孤独といった感情が、産後うつにつながることもあるようです。
原因5:周囲からのストレス
出産後、母親は乳児のお世話で必死です。 そのため周囲からペースを乱されたり配慮の欠けた言葉をかけられたりすると、普段以上にストレスを感じてしまいます。 夫や親など、身近な存在であっても心を閉ざしてしまうこともあるようです。
原因6:過去のトラウマ、うつ病経験
過去のトラウマや、妊娠前や妊娠中にうつ病になったことがある場合、産後うつ病を発症しやすくなります。
うつ病歴がある場合には、事前に主治医や助産師に伝えておくことで、対策を考えておくことができるでしょう。